<投稿論文>
ブレニナ・ユリア「「日蓮主義」という用語について─初期の用例にみる造語背景と用法の変遷」
大澤絢子「演じられた教祖―福地桜痴『日蓮記』に見る日蓮歌舞伎の近代」
深田愛乃「宮沢賢治の日蓮主義「受容」―『摂折御文/僧俗御判』の分析を通して」
井川裕覚「大正期の仏教社会福祉事業と新教育運動─長谷川良信のマハヤナ学園による女子教育への展開」
シュローダー・ジェフ「戦争時代に相応の教学─曽我量深と大谷派教団について」
<研究ノート>
梁明霞「中国東北部における日蓮宗布教の沿革とその活動─『日蓮主義』を中心に」
末村正代・堀まどか「二〇世紀前半期アメリカにおける仏教者リスト―一九三〇年代の日本人開教使による記録から」
<報 告>
近藤俊太郎・名和達宣「『近代の仏教思想と日本主義』を読む」
繁田真爾「規範性と分析のあいだで─否定性の思想史として読む『近代の仏教思想と日本主義』」
大谷栄一「新たな分析視点の導入は可能か?」
赤江達也「ポスト戦争責任論の試みと課題」
近藤俊太郎・名和達宣「総括─Conferenceあるいは「全体性」という経験」
<研究動向>
末村正代「二〇二〇年─鈴木大拙生誕一五〇年」
<書 評>
末木文美士「石原和『「ぞめき」の時空間と如来教―近世後期の救済論的転回』法藏館」
名和達宣「オリオン・クラウタウ編『村上専精と日本近代仏教』法藏館」
谷川穣「藤田和敏『明治期の臨済宗―宗政家と教団運営』相国寺教化活動委員会」
辻井敦大「問芝志保『先祖祭祀と墓制の近代―創られた国民的習俗』春風社」
岡田正彦「クリントン・ゴダール、碧海寿広訳『ダーウィン、仏教、神―近代日本の進化論と宗教』人文書院」
亀山光明「小田龍哉『ニニフニ 南方熊楠と土宜法龍の複数論理思考』左右社」
武井謙悟「碧海寿広『科学化する仏教―瞑想と心身の近現代』角川選書」
佐藤哲朗「杉本良男『仏教モダニズムの遺産―アナガーリカ・ダルマパーラとナショナリズム』風響社」
赤江達也「大谷栄一『近代仏教というメディア―出版と社会活動』ぺりかん社」
井川裕覚「大谷栄一・大友昌子・永岡正己・長谷川匡俊・林淳編『吉田久一とその時代―仏教史と社会事業史の探求』法藏館」
<新刊紹介>
編集委員会